調湿機能のヒミツ
以下、季刊「木の繊維」創刊号 2009 年10 月31 日より抜粋、加筆
調湿機能
木質繊維断熱材の水蒸気吸収量は17%、鉱物質繊維断熱材では2%であることが報告されています。
これは、繊維の間や細孔に水蒸気が取り込まれた結果であり、保湿性としての水蒸気吸収量の違いは、主として細孔W容積の差であると言えます (繊維間のものは大差は無いと考えられます)。
木の繊維独特の大きな水蒸気吸収効果は、優れた調湿機能を示します。
例えば、木質繊維断熱材 を20m³ 使用した住宅の場合、断熱材に136 L の水蒸気量を吸収できます。
この量は、ある条件で1人が生活するの1日当りの水蒸気発生量(10 L)の10 倍以上、即ち10 日間分に相当します。
一方鉱物質繊維の断熱材(密度24 kg/m³)では、同じ20 m³ を使用したとして、9.6 L の水蒸気量、即ち1日分しか吸収できないことになりま す。
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